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第27話 「存在しないメニュー」

Auteur: 詩乃宮
last update Date de publication: 2026-07-24 11:00:47

 ———翌日。

 その日も皇は自転車を走らせていた。太陽が燦々と輝くけど、まだ酷く暑い訳ではない。そんな塩梅の気温。

 皇は半袖チノパンというラフなスタイルで自転車を漕ぐ、向かう先はもちろん———嬉嬉軒であった。

---------------------------------------------------------------

「こんちわー」

「お、らっしゃい!」

「今日も来てくれたのねぇ」

 嬉嬉軒にいつものように入店すれば、すっかり皇の固定位置となったカウンター席に腰かける。

 おばさんがいつも通りメニューを渡してくれる、が、今日の皇は一味違う。今日は銃姫がおすすめしてくれたメニューを頼む気満々だった。

 皇は片手をあげる。もう頼むメニューは決まっている、と。

「お、今日は迷いがないねえ」

「此処の常連さんらしき人におすすめメニューを聞いたん

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